鑑定士のひとりごと

石垣島避寒旅行

石垣島避寒旅行
石垣島一周
2月1日から10日迄、9泊10日の日程で夫婦と次男の3人で石垣島に行ってきた。
最初の日は大阪で一泊したので石垣には8連泊したことになる。
石垣島は沖縄本島から南西に約430kmの海洋に浮かぶ亜熱帯の自然と都市機能がマッチした美しい島だ。
日本列島の最西南端に点在する八重山諸島の主島で人口は約5万人(2019年9月末現在)。
面積は約229平方km、周囲約162km。
島に着いた翌日、早速レンタカーを借りて島巡りをした。
島の大きさは一日かけて車でゆっくり回るのに丁度いい程度だ。
天気も上々で(松山では4~5月頃の気温だろうか)石垣島鍾乳洞を見て、次にエメラルドグリーンの海と石垣の市街地を一望できるバンナ展望台に上がる。
そこから20~30分で沖縄有数の景勝地、川平湾で軽い昼食(といっても牛乳とこんぺんというコッペパンのような地元のお菓子)を食べ一服する。
そこから米原ビーチ、ヤエヤマヤシ群落を見て(売店で搾りたてのサトウキビジュースを初めて飲んでみる、後口はいいがそんなに美味しいものでもない)。
一路北上し伊原間(中学校や診療所もありちょっとした町)を経て島の最北端、平久保崎灯台に行く。
ここからは東シナ海というか太平洋というか大海原が一望できる。
あとは東回りで引き返すのみ。
途中玉取崎展望台を立ち寄り石垣空港、白保、宮良と経由して中心街に戻る。
9時半頃出発して5時頃レンタカーを返す。

竹富島へ
石垣島は八重山諸島を巡るターミナル港である。
ここから八重山諸島巡りのいろいろなツアーが出ているが今回私たちは石垣港から高速船で10分程度の竹富島に行っただけで後は石垣島でのんびりしていた。
竹富島は面積約5、5平方キロメートル、周囲9、2キロ、人口366人(2019年月末現在)一年中ハイビスカスやブーゲンビリアの花々が咲く沖縄の原風景がそのまま残っている島だ。
地元に何軒か民宿があるぐらいでホテルなどはないというか住民自体が大きなホテル建設に反対していてのどかで美しい景観を守っている。
30分ほど牛車でゆっくりと集落を巡り、その後20分ぐらい歩いて島の西側にあるコンドイ浜に行く。
天気もよく水着を持って行っていたので泳いでみた。
さすがに水の中でじっとしていれば少し冷たいが体を動かしていれなさほどのことはない。ゴーグルも持参していたので海中を覗くと40~50センチの魚が傍を魚の方が物珍しそうに小生の横を通り過ぎてゆく。
浜には着替えする所もシャワー室も無料で備えてあった。

リゾートホテルライフと夜の石垣島
石垣島では8泊のうち3泊は繁華街や港に近いビジネスホテルに宿泊、1泊は港の東方にあるANAインターコンチネンタル石垣リゾート、4泊は港の西方にあるフサキリビーチゾートホテルに宿泊した。
ANAもフサキも浜辺に隣接した絶好のロケーションであり、基本的にホテルでゆっくり過ごした。
浜辺のサマーベッドで波の音を聞きながらゆっくりと何もしない時間を持つ。
贅沢な時間とはこういうものかと実感する。
食事はホテルからシャトルバスが出ているので街の居酒屋で島料理を堪能する。
オリオンビールをまず飲んでそれから地元の泡盛を水割りで飲む。
行く店はたいてい三線のライブをやっている。
手拍子、掛け声、最後には一緒に踊り出すという阿波踊りのように盛り上がる。
日頃松山では泡盛は殆ど飲まないのだが郷に入れば郷に従えで料理と合うのか結構飲んだ。
また印象深かったのはザルで出てくるモズクだ。
大・中・小と有り大を頼んだら「そば吉」のザルそばの大盛りぐらいの量が出てくる。
こちらで食べるときはポン酢が主であるが石垣ではソーメンつゆで食べるので結構食べられる。

地元新聞を見て感じたこと
石垣島でゆっくりしていて気づいたことというか、驚いたことというか松山と違うなと思ったことが幾つかあった。
人口約145万人の沖縄県に琉球新報と沖縄タイムズという日刊紙が2つあることにまず驚いた。
発行部数は2017年1月から6月までの平均販売部数であるが沖縄タイムズが158、419部、琉球新報が158、229部とほぼ拮抗している。
因みに3位の日経新聞が5、762部ということである。
沖縄とさして人口規模が変わらない愛媛県で地元での新聞といえば愛媛新聞1紙なのに・・・・。
理由のひとつとして全国紙は地理的なせいで日刊紙の配達が昼過ぎになるということのようだ。
いろいろなマスメディアがある中で昼過ぎに届く新聞ではニュースの迅速性に欠ける。
両紙の沖縄でのシェアーはじつに98%になるという。
次に両紙の不動産広告を見て驚いた。
沖縄において軍用地は格好の投資物件になっているということだ。
売り家、売り土地、売りマンションが広告としてどこの新聞にも普通にあるが嘉手納飛行場滑走路近く20万円、同、弾薬庫用地21万円、空自・那覇基地270万円、キャンプ瑞慶覧58万円などと軍用地が公然と売りに出されているのだ。
金額は年額の借地料のことで概ね借地料の40~50倍(投資利回りとして2~2、5%)が売値になっている。
地代は地主組合と国が交渉の上、数年で少しずつ上昇しているのだという。
借地の利用形態によって地代が変わることはないと思う。
倍率の違いは返還予定の有無、年月の長さによって多少異なる。
また売り急げば倍率は低くなるのだろう。
借主は国だから安心、安全、安定性は国債並ということになろうか。
投資物件としては将来金利が上がってくれば別だが超低金利の現在、妙味があるということになる。
終戦の混乱の中でGHQが強制的に官民の見境もなく土地を強制的に収用し軍用地にしたのが過去の沖縄の歴史だ。
少し時代が落ち着いてきたところで民有地については国が借地という形で土地所有者に地代を支払うようになったのだろう。
火、水、金曜日に広告(4行)を出すと正規料金11000円のところ30%オフの7700円になるというところもさすが地元紙だ、柔軟性があって面白い。
それともう一つ新聞を見て意外に思ったことがある。
訃報に関する広告がなんとも大きく派手なことである。
松山では訃報記事は最近、喪主側の希望で記事に載せないことも多く、葬儀も家族葬など地味にやることが普通になってきている。
反面、沖縄の訃報広告を見ると喪主側はできるだけ派手にしたいという思いがビンビン伝わってくる。
中小の会社の社長や役員が亡くなった場合でもどこの大手の会社の社長が亡くなったのかと思うぐらい大きく広告している。
普通の人?でも父や母が亡くなったと言って息子や娘の勤務先の会社や病院が営業課長の父がとか放射線科主任の誰それの母が亡くなったとか言って喪主側の広告の横に6行程度の広告を併記して掲載している。
こちらではまず考えられないことだ。
訃報記事、葬儀社、墓石の販売会社の広告で一面、時には両面が埋まっていることがある。
沖縄では訃報情報が近所づきあいや人間関係のうえで非常に大切にされている。
沖縄のおじい、おばあの中には、ほかの記事は関心ないが訃報記事だけは毎日欠かさずチェックするために新聞を購読している人もいるという。
人間関係を大切にする文化が根付いているということだろう。
両紙とも概ね反米軍基地、平和主義、非武装中立の立場をとり安倍政権の憲法改正や集団的自衛権の解釈変更には反対、沖縄の歴史的な経緯から見ても反体制の立場をとっているように感じる。

八重山日報
面白いことにまた八重山にも日刊紙の八重山日報(石垣島に本社がある)というのがある。西表島など周辺の島々を合わせても人口55、000人程度のところに日刊紙があることに少し驚いた。
八重山日報の記事を見ていると防衛省沖縄防衛局が石垣島に総面積約46ha(その中には市有地約23ha、旧ゴルフ場用地約13ha、私有地約10haあるらしいがゴルフ場、私有地の方はほぼ妥結しているらしい)の陸自の配備基地を作ろうとしている。
このことに対して八重山日報は概ね肯定的で2019年11月に市の公有財産検討委員会でも配備予定地の市有地を処分することについて一部反対意見もあるが売却、貸付の方針を決定している。
今年の3月頃には市有地についても売却額、賃貸料等、国と概ね妥結するということだ。
八重山諸島では離島振興策がなんといっても大きな目標、課題になっている。
地元の石垣の現職県会議員も自民党議員で現在の沖縄知事は離島振興に何もしてくれないとこき下ろしていた。
沖縄本島では基地、軍用地には反対だがこちらでは事情が違うようである。

終わりに
数年前から松山で三線を習っている妻は石垣島で三線の個人レッスンを受けに行ったり、息子は一人で街をぶらぶらしたり、小生は浜辺のサマーベッドでのんびり読書をしたり、それぞれ昼は思い思いの時間を過ごした。
夜になると3人で居酒屋に繰り出し一品ずつ頼んで3人でシェアーするものだからいろいろな種類の島料理を食べることができた。
モズク、海ぶどうもたらふく食べた。
ソーキそばもうまかった。
刺身はさすがに瀬戸内の新鮮な魚の方がうまいと思うがラフティ、ミミガー、チャンプルなどと一緒に飲む泡盛もナイスだった。
松山では椿まつりの最中に出発したがやはりこの時期で気温が10度程度違う石垣島は暖かく感じる。
寒い時にいい避寒旅行になった。

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