鑑定士のひとりごと

日本は観光大国を目指せ

日本を訪れた外国人旅行者が2018年、初めて年間3000万人を超えた。

中国をはじめアジアなどの経済成長や格安航空会社の路線拡大を追い風にこの5年で3倍に増えたということだ。

訪日客は中国、韓国、台湾、香港で全体の約7割を占める。

小生の住む松山の通称ロープウェイ街(松山城への登り口がある)も松山空港から上海,ソウルへの定期便があるせいか最近アジア系の観光客が目立つ。

2020年には東京でオリンピックが開催され、2025年には大阪で万国博覧会が予定されている。

2020年には4千万人、30年には6千万人の訪日客を受け入れるというのが政府の目標だ。

このところ全国の主要都市でホテルの建設ラッシュが起きているが外国人旅行者の受け入れを目論んでいることも一因だろう。

ただ国内国外の航空便を増やすということでパイロットが足りなくなる恐れがあるという。

国交省は国内で20年に380人、30年に430人の新規パイロットが必要と推計しているが足元では年に300人強しか確保できていないらしい。

観光大国を目指すにはパイロットをはじめいろいろな面での受け入れ態勢の充実は急務である。

因みにフランスは2018年の人口約6520万人に対して海外からの観光客数は約8700万人、スペインは人口約4610万人に対して約8200万人でいずれも国内人口に比べて1.3倍~1.8倍、海外からの観光客を受け入れていることになる。(欧州は陸続きで比較的簡単に行き来できるというメリットはあるが・・・)

日本は2018年現在の人口、約1億2640万人に対して訪日外国人は今のところ年間、約3000万人だ。

日本の移りゆく四季の美しい風景、伝統ある日本文化、見た目の美しく、健康的で美味な日本食、そしておもてなしの心など決してフランス、スペインに勝るとも劣らない観光資源が豊富にあると思う。

今後のやり方次第では日本の外国人に対する観光は相当な伸び代がある。

インバウンド需要を以って少子高齢化で元気のない日本の経済活性化の為の起爆剤の一つにして欲しい。

1月7日付の日経新聞を見ると1月7日から飛行機や船で日本を出国する場合、出国税を1人1000円徴収するらしい。日本人のほか訪日外国人も対象だ。

出国税は飛行機で入国後、24時間以内に出国する乗り継ぎや悪天候でやむをえず立ち寄った国際船や2歳未満からは徴収しないらしい。

19年度は約500億円(約5000万人が出国するという目算か)の税収を見込み空港の出入国手続きを短縮するための顔認証やゲートの整備、観光地などの多言語開設の充実やキャッシュレス決済の対応推進などの費用に充てるということだ。

集めた税金は他に流用することなく訪日客がスムーズに出入国できるためにだけ使ってほしい。

今後訪日客が急激に増えてくることを思うと日本人が出国する際の税金まで徴収する必要はないと思うが、国には一考してほしい。

それとも財務省は一度手にした税源は何があっても手放さないということか。

いずれにしてもこれからが訪日観光客誘致本番ということになる。

そうした中、四国での訪日客はどうか。

観光庁の宿泊旅行統計調査によると2017年の四国での外国人延べ宿泊者数は4県合計で約80万人ということで2016年に比べて23%増えている。

2016年10月に発表された(株)日本政策投資銀行による「四国のインバウンド観光動向」によると「四国」を訪れる外国人観光客はかなりの日本通だそうである。

統計によると「四国」を訪れる人は訪日3回目以上のリピーターということらしい。

1回目は東京,富士山、大阪、京都などの所謂ゴールデンルートといわれる主要観光地

2回目は札幌、福岡、広島などの主要な地方中核都市

そして3回目がまだ見ぬ日本の原風景を求めて?地方都市を訪れるということらしいく、四国を訪れる訪日外国人は通常3回目になるのだ。

したがって訪日外国人が四国に求めるのは利便性とか機能性といった都会に居て感じられるもではないと思う。

鳴門の豪快な渦潮、地中海にも負けない瀬戸のしまなみ,室戸岬や足摺海岸などの美しい自然と気候風土、そこに暮らす人々の素朴な生活風景・・・そういったものを体感したいのだと思う。

多少不便でもいい。

したがって最近議論されている四国新幹線も要らないのではないか。(今の国の財政状況や費用対効果などを考えると所詮出来るとは思はないが)

また、スペインの聖地サンディア巡礼など世界的な巡礼ブームの中で四国遍路(巡礼)も今後外国人観光客を魅了する一大ツールになる可能性を大いに秘めているのではないか。

愛媛に暮らすものとして少し気になるのが四国の訪日宿泊客数が約80万人といわれる中で香川県が約45万人で我が愛媛県が約17万人というのはいかにも少ないのではないか。

香川は国際定期便が上海、香港、韓国、台湾とあるのに対して愛媛の定期便は上海,韓国だけである。

この違いが大きく影響していると思われる。

国際定期便をもっと増やすことが訪日客を増やすことにつながる。

そのために行政や地元関係者は何をしなければならないのかもっと知恵を出す必要がある。

道後温泉、松山城など観光資源では決して香川県に負けていないと思う??

今年の夏ごろから松山から台湾に待望の定期便が飛ぶという。

取り敢えず愛媛県の訪日宿泊客年間、30万人を目標に県、市、受け入れ地域共に頑張ってほしい。

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