鑑定士のひとりごと

パリ紀行(その6)

パリも今日で6日目、早いもので実質的に今日がパリ滞在最終日である。明日はホテルを少し遅めに出て空港に向かう予定である。

息子が今日もフリーにしようというのでさあ今日の予定はどうしようかと思った。

パリ市内の主だったところは見物したので今日はパリの市場(マルシェ)とデパートに行ってみることにする。パリでも有数といわれる朝市アリーグルの市場に行ってみる。食料品、衣料品、雑貨のほか野菜、果物のテントを張った店。魚屋や肉屋は建物の1階に常設の店舗がある。

日本の道の駅の商品ラインナップを少し多くした程度かなー。さほどのことはないなと思う。そりゃ高知の朝市(日曜日だけだが)に比べたらこちらの方が相当見劣りする。

朝市の傍のカフェでBGⅯを流しながら管楽器を1人で演奏していたおじさんがいた(前にコインを入れる皿を置いて)。そう言えばここに来る途中の電車の中にも何か演奏をしてはコインを入れてもらっている人がいた。

今日は平日だが結構そういう人がいるんだなと思った。

それからバスティーユ駅の近くのカフェでトイレ休憩も兼ねてこの後の予定を立てることにする。目指したのはパリの中心に位置するデパート、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン。デパートを入ってすぐに5~6階まで吹き抜けのそれは豪華な円天井が目に飛び込む。これができて100年以上経っているというのだから驚きである。

ふと松山三越のアトリウムコートはこれを真似したのかなと思った。

昼も少し過ぎお腹もすいてきたので6階のレストランで昼食にする。面白いのはビュッフェスタイルで自分の好きなものを選ぶ。お皿は2~3種類あってそれで値段か決まっておりレジに並んで清算し空いているテーブルで食べるという具合だ。

日本のデパートでこんな形式は見たことはない。横のおばさんも一人で食べていたがさすがフランス、ワイン(ハーフボトルではあるが)を昼から飲んでいるではないか。

見晴らしもいい。窓の外にはパレ・ガルニエ(オペラ座)やエッフェル塔も見える。中をいろいろと見て回りもう一軒サンジェルマン地区にある1852年創業で世界最古のデパートに行ってみようかとも思ったが少々疲れてきたしここからだとホテルまで乗り換えなしで帰れるのでホテルに帰ることにする。

以上でパリ紀行は終わりというところである。

最後に小生が見て感じたパリについて少しばかり述べてみる。ヨーロッパ全体に言えることかもしれないがパリはむやみに新しいものは追いかけない(特に建物に関して)。古さの中に新しいものを塗りこめていくという感じか。日本でも京都、奈良、金沢など古い町並みを大事にしているところはあるが何か新旧入り乱れている感じがする(まあそれはそれでいいのかもしれないが)。

街中に物乞いが多いのには少し驚いた。経済格差は当たり前?ここでは弱肉強食は普通のことなのか。街はきれいだが日常生活の光と影を感じる。

そんなことも含めてパリの街を歩いているとまるで中世にタイムスリップしたようだ。

古い文化をあくまでも基本にじっくりと時間をかけてその中に新しいものを付け加えていく。だから新しいものと古いものが渾然と一体化しているそんな感じを受けたパリだった。

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